治療日誌

東洋医学ってなんだ?③

2017.01.18

寒い日が続きます。皆さん体調はいかがでしょうか?

総院長の樋上です。

先日は万葉プロレスの「マホロバ」選手が来院してくれました。私も身体は小さくはないですが並ぶと本当に大きいなと感じました。

 

さて、今年も東洋医学について話していきます。

東洋医学には三大理論というのがあるんです。その一つが陰陽論です!

なんじゃ?それは?

ですよね。陰陽論は世の中のあらゆるものを陰と陽に分け、対立した関係にあるもの。人間の身体にも陰陽はあり、その陰陽のバランスが崩れる時に病気になると考えます。

東洋医学の基本です。

なんとなく、陰陽って言葉聞いたことはあるのでは?

東洋医学では、人と宇宙(自然)を統一させたものと考える。その統一体の中には陰と陽という2つの概念があり、対立したり、制約したりしながら存在しています。

例えば〈上と下〉〈表と裏〉〈昼と夜〉〈夏と冬〉〈寒と熱〉〈明と暗〉〈動と静〉など例を挙げるときりがないのですが、何となくイメージはわかってもらえたでしょ?

 

また、1日の昼と夜の変化や、1年の四季の移り変わりからもわかるように、陰と陽は互いにバランスをとりながら変化している。

1日の場合は、真昼には陽が極まり、そこからだんだんと陽の勢いが弱まっていく、真夜中になると陰が極まる。そして夜明けが近づくにつれて陰が弱くなり、再び陽の勢いが強くなっていくのです。

 

四季で考えると、真夏(夏至)のときに陽が極まり、冬至の時に陰が極まる。このように、陰と陽は勢いが最高点に達するとそれぞれ相対する陰と陽に転換していくのです。陰が弱まり陽が強くなる間は陰消陽長、陽が弱まり陰が強くなる間を陽消陰長といいます。

陰陽の関係は人体にも深く関係しています。人体の器官にも陰陽はあるほか、陰と陽のバランスが健康状態にも影響するのです。

【人の身体にも陰陽がある】

*陰

胸腹:体の日の当たらない部分が陰となるため、胸部、腹部は陰となる。

五臓:五臓は陰だがさらに分けると心、肺が陽、肝、脾、腎が陰となる。

体内臓器:手足や顔面など体表に出ている部分に対して体内臓器は陰となる。

下半身:下部にあるものは陰であり、下半身も上半身に対して陰になる。

 

*陽

脊背(背中):体の日の当たる部分である背中側は、胸腹部に対して陽になる。

六腑:五臓に対して胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦の六腑は陽となる。

手足、顔面:体表部にある(または外に面している)手足や顔面は陽となる。

上半身:上部にあるものは陽であり、上半身は下半身に対して陽となる。

 

陰陽のバランスで健康状態が保たれる

人が健康な状態のときは、体内における陰と陽のバランスはうまく保たれている。

しかし、陰陽どちらかが強くなったり、逆に弱くなったりすると陰陽のバランスが崩れ、健康が損なわれます。

例えば陽盛や陰衰(陰虚)の時には身体が熱っぽく、陽衰(陽虚)や陰盛のときは身体が冷え、その状態が続くと病気になりやすいのです。

 

人は本来、陰と陽のバランスを自然に回復する機能が備わっているのです。

例えば夏には体内部の陽が強くなりすぎないように発汗し、冬には汗腺を閉じて陽が弱くならないように調整している。

 

また、陰陽のバランスが崩れて身体の調子が悪くなっても、場合によっては多すぎる陰陽を減らし、衰えている場合には減ってる陰陽を増やすなどして健康体を維持している。

しかし、盛んすぎたり衰えすぎたり極端な場合、その調整が間に合わない場合は、鍼灸治療や漢方による治療が必要になるもです。

すなわち「ひのうえ鍼灸整骨院」「たいが鍼灸整骨院」に行きましょう。

もしも陰か陽のどちらかが完全に失われてしまうと、死に至ることもあるもで注意が必要なんです。

そんな状況にある前に

皆様の来院をお待ちしています。

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