治療日誌

睡眠の考察①

2021.08.31

ひのうえ鍼灸整骨院、竹村です。

いよいよ8月も終わろうとしていますが、皆様元気にお過ごしですか?

オリンピック、高校野球、パラリンピックとテレビで応援しながら元気をもらいましたね。

8月前半はものすごく暑い日が続き、中半は雨ばかり続きで、なかなか体にとっては過酷な環境が続きました。

ここからは夏バテにご注意ですよ!

 

一日しっかり仕事して、さてようやく寝れると布団に入ったのに、寝付けない…

疲れてるはずなのに眠れない…

夢ばっかり見てる感じでぐっすり寝れてない…

なんてことないですか。

今回は睡眠について西洋医学、東洋医学的に考えてみましょう!

 

まずは眠れない、不眠のタイプをざっくり分けてみると、

1.中途覚醒

寝ている途中で目が覚めてしまうもの

多い人では1時間ごとに目が覚めてしまうケースもあります。

体内時計の乱れている方や高齢者でも多いです。

2.入眠障害

寝床に入ってもなかなか寝付けない状態のことです。

ストレスの影響を強く受けやすいといわれます。

これが繰り返されると眠れないこと自体がストレスになってますます寝付けなくなるという不眠の悪循環につながります。

3.早朝覚醒

朝起きようとする時間よりも2時間以上早く目覚めてしまうもので、体内時計のリズムがずれて早まりすぎている状態です。

高齢者にも多く、家族と生活リズムが合わないなんてことにつながります。

 

西洋医学的な睡眠研究の本としては、「スタンフォード式 最高の睡眠」(西野精治著)があげられます。

ここでは皮膚体温と深部体温の変化が入眠と関係しているという解説があります。

 

皮膚体温とは手足の体温のことで、日中に低く、夜に高くなっていきます。

逆に深部体温は体の内部の体温のことで、日中に高く、夜に低下していきます。

日中は深部体温が皮膚体温よりも最大で2度ほど高くなり、夜になるとだんだんとその差が縮まってきます。

そして、皮膚体温が上がり、深部体温が下がっていくと眠気が引き起こされるということです。

 

なかなか入眠できない方は、深部体温が高い状態で維持されてしまっていることが考えられます。

 

これは、東洋医学での「内熱」「心熱」の考え方と一致します。

 

東洋医学では、睡眠については陰陽の気の交流が重要になってきます。

それでは古典を紐解いてみましょう。

 

「陽気尽き、陰気盛んなれば則ち瞑(めい)す、陰気尽き陽気盛んなれば則ち寤(さ)む」『霊枢』口問第二十八

陽気が少なくなって陰気が旺盛になってきたら眠たくなる。陰気が少なくなり陽気が旺盛になってきたら目が覚める。

 

「黄帝曰く、病て臥すること得ざるは、何の気しからしむ、岐白曰く、衛気、陰に入るを得ず、常に陽に留まる、陽に留まれば則ち陽気満つ、陽気満つれば則ち陽蹻盛んにして陰に入るを得ず、則ち陰虚す、故に目を瞑らず」『霊枢』大惑論第八十

黄帝がおっしゃるに、病んでいるのに寝ることができないのはどういうことか?岐白がおっしゃるには、衛気(陽気)が陰の部に入ることができずに常に陽の部にとどまってしまう。陽の部にとどまったら陽の部に陽気が旺盛になり、陽気が陰の部に入ることができない。だから陰の部が虚してくる。だから目を閉じない。

 

昼間は陽で夜は陰ですが、身体の衛気(陽気)は昼間は陽の部をめぐり、夜は陰の部をめぐるんですね。

この陽の部とは経絡でいう陽経の通る体表面や身体の上部です。陰の部とは陰経の通るところや内臓のある部や下半身のことです。

昼間は陽気が陽の部に旺盛になり、夜になると陰の部に入る。それで眠れるようになります。

 

不眠は何らかの原因で夜になっても陽の部に陽気が多いことからおこります。

陽気が多くなるのは、陰の部にある陰気が弱くなって陽気と交流できないからです。

つまり、陰が虚で陽が実となっているということですね。

まとめますと、

陰陽の気の交流が過不足や停滞によってくずれる

陽気が陰の部に入れない

頭や目に陽気が残ってしまい、不眠となる

 

長くなったので、つづきは次回に。

肝、腎、脾の臓の症状から睡眠を考えてみましょう!

 

 

 


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