治療日誌

自律神経と不眠の関係

2020.09.29

こんにちは、本院の杉本です。

そろそろ気候が涼しくなってきて、過ごしやすくなってきましたね。

季節の変わり目になると自律神経がみだれ、体調をくずしてしまう方が多いと思います。

そこで今回は自律神経のみたれによる症状と鍼灸治療についてお話ししていこうと思います。

 

自律神経の機能障害(俗に言う自律神経失調症)は悩みのひとつとして多くの患者さんがおられます。

各部位によって症状があります。

まず、それを書き出してみます。

全身ー身体のだるさ,めまい,微熱,食欲がない

頭部ー頭痛,立ちくらみ,のぼせ,眼のつかれ,耳鳴り

咽頭部ーつまり感,イガイガする

体部ー吐き気,便秘,下痢,頻尿,頻脈

四肢部ー冷え,むくみ

筋肉ー痛み,だるさ

皮膚ー多汗,無汗

精神神経ー不安感,憂うつ感・抑うつ感,集中力がない,イライラ

といったものがあります。

次に東洋医学的分類に分けて考えてみます。

実証タイプ

主な症状としては頭痛や発汗、イライラなどが中心で、頭頂部が硬く、膨張し緊張した状態をいいます。

虚証タイプ

主な症状としてはふらつきやめまい、そして不安感などが中心で、頭頂部が平らでやわらかく頭皮がブヨブヨとした感じがみられます。

また、督脈(正中線上の経穴の流れ)の矢状縫合がくぼみ、横の頭頂部がやや盛り上がっている人はメニエール病を中心とした内耳性のめまいを訴えることも多いです。

自律神経(交感神経と副交感神経)について

この2つの神経のはたらきはよく、シーソーにたとえられることがあります。

一方が高いともう一方は低くなると言われることがおおいです。

でも、実際はそうではなく、自律神経を測定するとパターンがいくつかあります。

1交感神経も副交感神経も高い

2交感神経が高く、副交感神経が低い

3交感神経が低く、副交感神経が高い

4交感神経も副交感神経も低い

この中で最も心身ともに活発に働きやすいと考えられているものは「1」です。

反対に最も働きにくいのは「4」であるが、バランス自体は悪くないので、健康状態としてはそれほど悪くないということが多いです。

心身に病的な状態が現れている人は23の状態の人です。

また、バランスに関しては1日のうちで変わります。

健康な人の自律神経は朝から日中にかけて交感神経が優位な状態になることで心身が活発に動く、体内の環境をつくります。

夕方から夜にかけては、副交感神経が優位な状態にかわることで、心身を静かに休めることに適した体内の環境をつくります。

自律神経症状と血圧の関係についてお話しします。

自律神経症状の人には血圧の上下が激しくなる人が多いです。

先ほど説明しましたが、健康な人は日中では交感神経が優位です。しかし、日中でも交感神経が優位にならない人は低血圧になりやすいことが多いです。鍼灸刺激を行っても症状の変化が見られないことも多いです。

また、高血圧の人は、それだけ血管が収縮してしまっているということなので、副交感神経を高めて血管を弛緩させれば改善することがある。

最後に自律神経症状の中で多い不眠に対しての鍼灸治療についていくつか紹介したいと思います。

自律神経の異常には不眠症を訴える人が多いです。不眠や睡眠不足は副交感神経のレベルを低下させ、自律神経のバランスを悪くします。

鍼灸治療としては、副交感神経を上げるように、なるべく優しい刺激の鍼(切皮・刺入を柔らかく、浅くする)を心がけることが大切です。

熟睡・快眠させ気分を和らげることを目標とします。

主な治療経穴は特に百会,四神聡,完骨,心兪,中脘,足三里,失眠などです。

この季節の変わり目の時期には自律神経が乱れて、説明したような症状が見られると思います。

そうなったときにはぜひ、鍼灸治療をしてみてください。

 

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